kate100s’s diary

百野毛糸の日記です。

感性とその背景にある理論も重視

仕事が相変わらず忙しく余裕がなくて、そんな中ぜんぜん違う世界に浸ってみたくて行ったイベントが素敵だったので、頭の中がまとまっていなくてうまく書けないと思うけど忘れたくないので書いてみます。

 

原雅明さん(音楽ジャーナリスト)と荒内佑さん(cero)がジャズについてお話しするイベントのことを、ツイッターで知った。そもそもceroのことも最近まで名前しか知らなかったくらいで、フォローしている映画や音楽のセンスのいい方が絶賛していたので新しいアルバムをダウンロードして聞き始めたくらいのタイミングだった。ジャズもceroもよく知らなくてハードルが高いけど、なんとなく気になって申し込んだのが1ヶ月前くらい。

 

登壇したお二人の姿を見て素敵な感じだったので安心したけど、開始早々頭を抱えたくなった。登場する単語が一つもわからない。荒内さんがホワイトボードを使って丁寧に説明してくださるリズムの話も、例としてかけられた曲を聞いてもピンとこない。

 

私のジャズ知識はとても浅くて、iTunesの中にジャズの曲は入っていても、ほとんどが映画のサントラだったり、友達に好きな曲だったり、情熱大陸で知ってハマった上原ひろみだったりという感じで、演奏者や作曲者の名前もほとんど知らないし知識がまるでない。

 

それでも、トークが進むうちに、背景や構造を知ってから曲を聞く楽しさがわかってきた。なんというか、一曲をしっかり、鮮明に聞けるようになる気がした。いつもいかにぼうっと聞いているのか。。

 

家で聞いたことがあるceroの曲も、リズムなどを説明されてから聞くことができた。奥深さが感じられて新鮮だった。ちょっと時代のせいにしちゃうと、CDを買わずにダウンロードするようになってから歌詞を味わわなくなったと思っていたけど(歌詞カードを見ないから)、曲の説明も読む機会がなくなっていたと気づく。昔はもう少し一曲一曲を大切に聞いていた気がする。

 

でもそんなことは多分言い訳で、今はネットで何でも調べられるし、インタビュー記事も評論記事もあるし、知ろうと思えばいくらでも知ることができるはずで、そういう調べようという姿勢をなくしてしまったのは自分の問題だと思い直す。実際、イベントでかかった曲や映像をまとめたものが既に公開されている。本当にありがたい。

 

トークの中で荒内さんが、「こういう、(板書しているような)リズムの構造とかの話を好きじゃない人もいると思う。音楽はもっと感覚的に楽しめばいいという人も。でもサッカーを見るのと一緒で、ルールを知っているともっと楽しめるという面もあると思う」というようなことをおっしゃっていて、すごく目から鱗だった。

 

振り返ると私は感覚ばかり重視してきた。映画でも本でも音楽でも、広げるとコーヒーやお花や食べ物とか、見て読んで聞いて食べて素敵!美味しい!と感じる感覚だけが正しくて、背景や知識は邪魔になるとすら思っていた節がある。それでいて自分のセンスに自信があるわけでもなく、時々急に知識を取り入れなければ!という謎の焦燥感にかられることがあった。

 

多分感覚なんて絶対じゃない。もっと柔軟に、いいな、好きだな、と思ったものについて知ろうとする気持ちを尊重しようと思う。そして逆もあるのかも。今まで興味が持てなかったけどルールを知ると楽しくなるようなパターン。いずれサッカーや野球も見られるようになるのかも。

 

背景にある理論を知ることはきっと感性の邪魔なんかしないし、むしろ豊かにしてくれる。私の中でこんな大きなパラダイムシフトが起こったのでこれからが楽しみです。