kate100s’s diary

百野毛糸の日記です。

『反脆弱性』っていう魅力的な言葉

ナシーム・ニコラス・タレブさんの『反脆弱性』を夢中になって読んでいる。昨日買って、まだ上巻の半分くらいだからサマリーとかはできないんだけどとにかく面白い。

 

有機的なものはランダム性を好む、みたいな記述が何度もでてきて、まさに今私はランダム性=毎日違う場所に出現する痛みへの対応に追われているので、骨折り損のくたびれ儲けだと思っていたこの闘病が実は私を反脆弱にしてくれているのかと思うと感謝の気持ちがちょっとだけ、本当にちょっとだけ芽生えなくもなくもないかな。

 

本を読むときにマーカーとかするのが好きじゃなくて、ノートをとるもの好きじゃないんだけど、この本に関してはメモをとりたい気になる。とらないけど。ノイズと信号の話とか、すごく刺さった。私は全部受け取りがちで、だから1日が終わった後の疲弊の度合いが強いんだろうな。

 

医原病という概念がまだ100%腹落ちしたわけじゃなくて、西洋医学の先進治療を受けている身からすると医療に懐疑的な意見には懐疑的になるんだけど、必要な医療だけ、過剰なものは不要、という視座なのかなと思う。

 

著者のシニカルな物言いがとても心地よい。ポーターにスーツケースを運ばせていた銀行員が、別のシーンではジムでそのくらいの重りを必死に持ち上げているとか。映画『ショートカッツ』の中で、清掃員が掃除機をかけている横で別の男がソファの中の羽毛をめちゃくちゃに放出しているシーンがあって、そんな感じかな。車でジムに行ってランニングマシーンで走る、みたいなやつもそうかな。

 

無機的なものは使うほどに消耗し、有機的なものは使わないほど弱る、みたいなのも納得した。この前の入院後の吐き気や食欲のなさは、1日半といえども体の機能を強制的に停止したことで、体が脆弱になってしまったんだと思う。動いているうちによくなる、という病院のスパルタ看護師さん・お医者さんの意見は正しかった。

 

ギンザシックスの蔦屋書店に初めて行った。本好きの友人から「目当ての本が探しにくい」「センスの押し売り感半端ない」と聞いていたけど本当にそうだった。最初に見上げた棚にこの『反脆弱性 上・下』があったからすっと手に取れたけど、この本を目当てに来店したら在りかがわからず右往左往してあきらめてしまったかもしれない。ちなみに、もう一冊しばらく読もうか迷っている『ライフ・シフト』も近くに置いてあったから私の興味の範囲は蔦屋書店のチョイスとちょっとかぶる。

 

とはいえ上下巻だし分厚い本なので、スターバックスでコーヒーを飲みながら買うかどうか検討した。隣に座っていたカップルは、雑誌を持ってくると彼女がアイスラテを手に雑誌を読んでいる光景を何枚も写真に収めていた。「代官山蔦屋なう」とか投稿するのかな、と思った。

 

どこに何の本が置いてあるかもわかりにくいけど、スターバックスの場所も分かりにくく、しまいには買う事に決めた本を持っていくレジの場所も分かりにくかった。レジには一人も並んでいなかった。図書館みたいな書店。

 

重たい本を紙袋に入れてもらって書店を出た。ギンザシックスの下の方のフロアの営業時間は終わっていて、まっすぐ出口に向かった。蔦屋書店は夜遅くまでやっているみたいで、夜にふと本が読みたくなったときとか、友達とご飯を食べているときに本の話題になったあととか、そういうときには便利かもしれない。

 

『反脆弱性』には具体的なこと、例えば炭水化物の摂取の仕方とかそういうことも書いてあるみたいだから続きを読むのが楽しみで、今アマゾンで注文した洗剤が届いたんだけど、リアル店舗で買えるものをネットで買うのは脆弱、頑健、反脆弱のどれなんだろう、でも痛くて重いものは持ちたくないから仕方ないよね、みたいに、行動を早くも3分類しようとする思考になってしまっていて。