kate100s’s diary

百野毛糸の日記です。

『タレンタイム 〜優しい歌』と『メットガラ ドレスをまとった美術館』

今年のゴールデン・ウィークはかなり最高。連休中日は出社だったけど、仕事の後裕福な友達が素敵なレストランに連れて行ってくれたし、翌朝起きられたら映画を観に行こう、と思って寝たらすっきり目覚められて観に行った『タレンタイム』が素晴らしかった。

 

『タレンタイム』を知ったきっかけは私がツイッターでフォローしている方が連日おすすめしてくれていたからで、丁寧に上映館と開始時間までツイートしてくださっていたのでいつしかシアターイメージフォーラム、10:50〜の回と覚えていた。

 

マレーシアについて私は恥ずかしいくらい何も知らず、多民族、他言語、他宗教の国であることも映画を通じて知ったくらい。

 

映画を観ている間中、嘘みたいだけど本当に優しい気分になれた。大げさだけど人が人を想うことがどういうことなのかを追体験できるような映画だった。重病で入院中のお母さんが、音楽祭「タレンタイム」に出場する歌の上手な高校生男子に「あなたはタレンタイムで優勝して賞金を私のためにあげたいと思っているでしょう。でもそれは違う。私はあなたがいてくれるだけで十分嬉しいんだ」と伝えるところが圧巻だった。私は持病のせいで涙腺がおかしくなってて、ふつうの人の1/5しか涙がでないんだけど、久しぶりにはらはらと泣いた。

 

他にも耳の聴こえない男の子と女の子の恋とか、そこに家族の関係が絡んだりとか、本当の友情ってなんなのかとか、奇跡みたいな瞬間が次々とでてきた。今突然思い出したけど、読後感としては内容は全然違うけどやまだないとさんの『ビューティフルワールド』みたいで、って今猛烈に読み返したくなって本棚を見に行ったけどその漫画が見つからない。スキャンしてKindleに入れてしまったのか。。残念すぎる。

 

どうしても読みたいページがあって数年ぶり?にKindleを充電する。リストを見たらKindleの中には私が読み返したい作品がいくつもあって、吉田修一とかリリーフランキーとか山田詠美とか本谷有希子とかまでこんなに電子化してしまったのかと愕然とした。Kindleに最適化したサイズでスキャンしてもらったのでPC上ではうまく読めない。ふいにKindleの最新のものを買いたい衝動にかられる。iPadも買い換えないとなのに。。

 

『ビューティフルワールド』のことは少し置いておいて(充電するまでKindleで読めない)、また『タレンタイム』なんだけど、とにかくこの出会いは奇跡だと思ったのでおすすめしてくれたツイッターの方におすすめありがとうございます、とお礼をして、そうしたら丁寧に「観に行ってくださって嬉しいです」の返信までいただき、とてもあったかい気持ちで家に帰った。音楽が素晴らしい映画だったのでサントラを買う気満々だったのにiTunesにもAmazonにも見つからなくてショックだった。「I go」も「Angel」も「 So long」もどうしてもまた聴きたいのに。

 

そういえばシアターイメージフォーラムでは『ハッピーアワー』の凱旋上映がされていて、ああ観に行ったな、整理番号が後ろの方で首を思い切り曲げて一部二部三部って観たな、と懐かしくなった。映画の感想をツイートして監督御本人にいいねしてもらって嬉しかったりいろいろな思い出。

 

この日は頭が『タレンタイム』でいっぱいで、電話で話したお母さんにもその話をしたし夜ごはんを食べにいった友達にも話した。友達に「え、映画とかひとりでいける人?」って聞かれて「え、そこ?」と思って優しい気持ちが一瞬途切れた。

 

『メットガラ』もゴールデンウィークにやりたいことリストにあって、家事を片付けてふと上映時間を調べたらちょうどいい時間の回があって、通路側に空席もあって、っていろいろスムーズだったので観に行くことにした。観に行って正解だった。なんというか、私の好きなお仕事ムービーで、才能とセンスに満ち満ちた人たちが自分の意見をしっかりと主張して自分の仕事を完璧なクオリティで遂行していく様はこちらも奇跡みたいだった。

 

席順とか、誂えとか、ゲストが誰かとか、スケジュールとか、スケールは全然違うけど自分の仕事にも似たようなところはあって、これまではなんでも「去年こうだったんで〜」で片付けていたけど、もうちょっとアナ・ウィンターに「You think about it. You can do it」と詰められたら?と仮定して真剣に解を探る姿勢で臨んでみようかな、と思ってしまった。連休後に仕事で忙殺される前に観られてよかった。あとリアーナが素敵すぎた。奇跡。

 

Kindleの充電が終わって『ビューティフルワールド』/やまだないと の中のどうしても読み返したかったラストの一文が読めて、そんなに短い一文ではなかったけど書いておきます。

 

そうだよ オレは知ってるよ 

そこには 死もあるし 絶望もある

裏切りも あざむきも 憤りもある

憎悪があって 涙があって

君だって知ってるのでしょう

だけどそんなもののために

こんなに美しい世界が見えなくなってしまうなんて

信じられなくなってしまうなんて

ばかばかしいしね...