kate100s’s diary

百野毛糸の日記です。

遅ればせながら課金アイテム

朝も早よから、クーリエ・ジャポンの会員になってしまった。Facebookで流れてきた記事がどうしても最後まで読みたくて、今月だけでもいいや、と思って申し込んだら一月980円。高い気もするし安い気もする。ちゃんと読めば安くも高くもないんだろう。

 

自分の興味関心の対象がとても狭いことを常日頃から懸念していて、入院をきっかけにしばらく新聞をお休みしたこともあり、世の中から取り残される不安があった。紙の新聞は、本当に本当に読まずに捨てていたのでもう退会してしまうかも。

 

今の情報源は主にツイッターになっている。問題は、自分の興味のある記事しかフォローーしていないので流れてこないし流れてきてもクリックしないことで、これはクーリエも同じことになるかもしれないんだけど、とりあえず試してみる。

 

具合があんまりよくないとき、でも眠くはならないとき、寝っ転がってスマホ画面を見ていることが多いのだから、そのシチュエーションで読めるものが多い方がいいのでは、と思った。今はそういう時間が長いので、完全にコンテンツ不足で、しまいには知らない人が日常をつぶやいているツイートを延々と見ているときがある。ただ、そういうモードで世界情勢について読む気がするのかはちょっとまだわからない。

 

ぼうっとテレビを見ていると松居一代船越英一郎夫妻にどんどん詳しくなってしまう。元夫がパーソンズの社長だったなんて知らなかったし息子の友達とチーム松居を結成していたのとか特に知る必要はなかった。

 

これを向上心というのかわからないけど、とにかく視野を広げておきたくて、そのための投資はいくらしてもいいと思っている。紙のクーリエは何度か買って、数ページしか読まずに放置してしまったけど、スクリーンからはちゃんと読めるといいなと思う。活字中毒だった20代の頃は、買って読まない本や雑誌があるなんて想像もしなかったな。

 

クックパッドといい、クーリエといい、今年は私にとっての課金元年だ。最近気になっているのが、遅いんだけど、本当に遅いんだけどNetflixとかHuluで、流行っているのは随分前から知っているんだけど、最近会って話した人のほぼ全員がそういう有料配信サービスの会員となっていて、みんな海外ドラマを夢中になってみていた。ツイッターを眺めているおかげで内容は知らないのに題名はだいたいわかってしまった。課金サービスが苦手なのは、入会して活用しなかったら?ということに尽きるんだけど、これは私の得をしたいより損をしたくないというポリシーに基づいている。観るものにお金を払うのは金額を問わないけど、払っておいて観るか観ないかわからない感じに二の足を踏んでしまう。概念として、オンデマンドが好きだなー。。クリエイターにも報酬がいくし。

 

今のところ有料配信サービスには加入していない。Kindleアンリミテッドにも、アマゾンプライムにも。無料で膨大なセレクション、と言われた瞬間に、自分が最も重視する「読む/観る気がしない」という繊細な感情が発動するかもしれないから。

 

こんなことでは『超AI時代の生存戦略』的に時代遅れなのかもしれないけど、まだ使いかたがよくわからない言葉:「エモい」ことだけをやればいい、という観点からいくと、吟味した観たいものだけに対価を払って鑑賞する、というスタイルは理にかなっているともいえる。

 

今回のクーリエの記事は、この2本の記事に980円払ってもいい、とぎりぎり思えるくらいの投資で、でも他にもいい記事があるはずだからとりあえずなるべく読んでみようと思う。新聞に変わる、プッシュ型の情報源として自分の中に定着してほしいな。

早く起きた朝は

退院してから、毎朝6時に目が覚める。今までは8時に起きるのも至難の技だったので2時間得した気分で午前中がとても長い。

 

朝起きたらすぐコーヒー派なので、起きたらすぐに朝ごはんを食べている。ここ数日で気づいたけど、朝6時にパンとコーヒーの朝食をとると、11時にはお腹が空いてしまう。

 

今日はパンとコーヒーだけじゃなく、スクランブルエッグとベーコンも食べてみた。痛み止めの時間があって、12時頃昼ごはんだとちょうどいいから。

 

痛み止めといえば、これ本当に効果あるのかな?のフェーズに入った。痛い!!!という段階を過ぎて、ちょっと違和感が?くらいになってきた。なにしろ1日4回もあるのでたまに飲み忘れそうになってあわてて飲むことが増えた。

 

いろんな好き嫌いがあるんだけど、痛み止めという概念があまり好きじゃなくて、痛みを元から解決することは全力でしたいけど、結果として生じる痛みを散らすのは二の次な感じがしてしまう。でも今回の入院で繰り返し説明されたのは、痛みを我慢するのは百害あって一利なしで、医療の力でコントロールするのが早期回復への道なのだ、という。一旦感じた痛みはその後も続いてしまうから切れ目なく痛み止めを飲み続けるのがコツ、とか。

 

筋腫をとるくらいだから生理痛はいつも重かったんだけど、それでも痛み止めより午前半休を選んでいた気がする。未開人みたいな言い方をすると、脳をだます感じが好きじゃなくて。

 

とはいえまだ退院から1週間も経ってないから、せめて来週前半までは規則正しく飲む必要があるんだろうな。一旦痛み始めた時のダメージは確かに怖い。

 

入院中はああ家に帰りたい、家に帰れるなら1日ベッドで寝ていても文句は言わない、と思っていたのに、帰ってきて1週間ほどで不満だらけになってきた。毎日読書をして散歩してたまに映画をみて、の数時間の外出。後は横になったりご飯を作ったりの日々は単調で退屈でもうしんどい。しんどいからこういう生活を送らせていただいているんだけど。。電車に乗って出かける自信はまだないし、そんなことができるならもう働いてるし。

 

単調がつらい→何かしたい→体力がなくてできない、をぐるぐるして、結局あきらめてアマゾンで本を買って読む。『往復書簡 初恋と不倫』がすごい本だった。明日ゆっくり読もう、と思っていたのに開いた瞬間から引き込まれて読み切ってしまった。こういうの困る!好きなセリフが多すぎて一つも覚えられなかった。舞台みたかったな。酒井若菜高橋一生とか最高だっただろうな。さあ今日は何をしようかな。

『20センチュリー・ウーマン』、初コムデギャルソン、初ポール・アンドリュー

最高の1日から一夜明けた。入院中ずっと観たかった映画を観て、行く途中にふらりと入ったお店で次々に素敵なお洋服に出会った。

 

お腹の傷のことがあるから今年の夏は主にワンピースしか着られないな、というのがあって、偶然去年から今年にかけてなんとなくワンピースを買っていたので退院後のお洋服に困ることは特になかったんだけど。

 

コムデギャルソンが日本はもちろん世界で評価されていることは知っていて、コレクションの動画とか、川久保玲さんのインタビューとか、ニューヨークのMETの展示が気になったり、観入ってしまうんだけど自分とは遠いブランドだと思っていた。20代で残業代のほとんどをお洋服につぎ込んでいた時代も、なぜか一度も着ることもなく今の年齢になっていた。なんとなく自分向きじゃないのかも、という気がして。

 

そのワンピースは生地が斜めにパッチワークされたネイビーのAラインワンピースで、ぱっと見は正直サイズが大きそうだな、くらいの感想しかなかった。いかにもコムデギャルソンぽいな、という感じの構築的なスカートの方に興味があった。スカートは可愛かったけどやはり自分向きじゃない感があって、試着だけでも記念になったな、位の感想しかなかった。次に着たのがネイビーのワンピース。

 

試着して鏡を見て感動した。ラインがものすごくきれい。何をどうやったらそうなるのかわからないけど、上半身はほっそり、下半身はゆったりなんだけど全身のスタイルが最高によく見える。魔法みたいだった。着た瞬間からもう脱ぎたくなくて、店員さんに「スカートの時と表情と反応が全然違いますね!」とからかわれた。初コムデギャルソンはいいお値段したけど、このワンピースは着るたびに高揚感を味わえそうで、入院手術がここに導いてくれたかと思うと運命すら感じる。

 

興奮でぼうっとしたまま歩いてルミネのセレクトショップにたどり着いた。そこで一足の美しい靴を見つけた。先日一目惚れをして以来セレクトショップとネットで情報を調べてばかりいたブランド:ポール・アンドリューのもので、それだけでもテンションが上がったのに、店員さんによるとこのお品は50%オフなんですよ、という。試着するしかない。

 

履くのが2度目のポール・アンドリューは案外履き心地がよく、脚がとてもきれいに見えた。履く前に緊張したのか足がつった。普段私は36 1/2を履くんだけど、その靴はハーフサイズ展開がないということ、37は在庫がないことから36をすすめられる。長時間履けますように。店員さんはフラットシューズも持ってきてくださったけど、脚がきれいに見えるのは断然ヒールの方だったので迷わずヒールの方にした。

 

映画の時間になった。マイク・ミルズ監督の『20センチュリー・ウーマン』。ずっと観ていたい感じは『ハッピー・アワー』に似ていて、『ヤングアダルト・ニューヨーク』のことも思い出したり、グレタ・ガーウィグから『マギーズ・プラン』を思い出したりした。エル・ファイングが素晴らしくて、アネット・ベニングも素敵でジェイミー役のルーカス・ジェイド・ズマン君も美しすぎた。観終わってタバコを吸わないようにするのに強い意志が必要となる映画。グザヴィエ・ドランの『マミー』、『たかが世界の終わり』とかも思い出したな。

 

好きなシーンはたくさんありすぎてあれなんだけど、アネット・ベニングが息子の気持ちをわかろうと息子の好きな音楽を聴いてウィリアムとノリノリになろうとするシーンがとても印象的。進歩的なつもりでいても年をとると自然と保守的になってくるし、そうならないためには多少強引にでも別のカルチャーを体感するしかない。アネット・ベニンググレタ・ガーウィグ、エル・ファイングにお願いしたことへの賛否はあると思うけど、結果としてすごくプラスだったんじゃないかな。

 

フェミニズムネタがちりばめられているのも面白かった。フェミニズム思想を元に女性を知ろうとするのは吉と出るかどうか難しいけど。私は私を理解するために本を必要としない、は格好よかったな。

 

刺激の多かった昨日の興奮を引きずっているのか、朝5時に目覚めてしまった。今日はゆったり過ごして余韻を味わおうと思う。と言いつつ昨日寝る前に『マチネの終わりに』を読み終えた。すれ違い〜のやきもきがずっと続いた末の、本当に縁のある人とは何度でも会えるんだな、という希望的ラストがとても好きになった。

『超AI時代の生存戦略』『マチネの終わりに』とか

最近は読書をする時間が長くて、いろいろな本を読んでいる。入院用に用意した本の中で夢中で読んだのは落合陽一さんの『超AI時代の生存戦略』。闘病中には過激かな、と思ったけど読んでいてわくわくする本だった。頭の回転の早いゼミの先生のお話を聞いているかのようなテンポで展開される未来像は想像より心地よく、ワークライフバランスじゃなくワークアズライフとか、知識にフックをかけていくとか、今後快適に生きて行くためのヒントがたくさんあった。こちらはKindleで読んだんだけど、紙の本でも欲しいかなー。けど寝っ転がりながら読めるからやっぱりiPhoneでよかったのかなー。

 

ずっと積ん読になっていた『マチネの終わりに』も読んでいる。以前読もうとしてあまりの社会派ぷりについていけなくて閉じてしまったことがあった。その時は身近な世界以外の話を読むのが本当に苦手だな、と少し落ち込んだけど、今は気持ちに余裕があるからかなんとか世界に入り込めた。

 

クラシックギターの奏者とジャーナリスト女性の恋愛の話なんだけど、高尚中の高尚といえるような会話で関係が深まっていく一方で行動のキーになるのはいつだって携帯とかメールとかすれ違いとか策略とかで、その辺はとても原始的というか。会話が高尚すぎるから「さっきのメール何?ありえなくない??」みたいなふつうのツッコミがないまま話が展開していくんだよな、という感想を持っている。すれ違いの半分は防げたんじゃないかな。。

 

でも、今は携帯のおかげで履歴とかがあるし、送ったと思ったものは絶対に送られている、という前提だからこそのすれ違いは起こっているのかもれない。特に、「返事がないのが返事」的な解釈は実は危険なのかも。気づいてないだけで、終わってしまった関係において、相手が本当はどういう状況にあって、何を考えていたかなんて永遠にわからないことの方が多いのかもしれない。

 

存在しなかった未来は、最近の創作物でよく見かけるテーマだ。『ララランド』もそうだったし、少し前に出た小沢健二の新曲もそうだった。まだ途中までだからなんとも言えないけど、二人がすんなり一緒になっていた世界を見てみたかった気もするし、その時点ベストじゃなくベターな選択をした結果の読み応えもほろ苦くてなかなかだなと思う。

 

角田光代さんの大好きな短編で、『誕生日休暇』という話があって、その中に出てくるエピソードを思い出した。

 

ある男性が彼女にプロポーズをしようと新宿のスタバで待ち合わせをする、その日は雨でスタバはとても混んでいた。彼が待ち合わせに遅れる、と連絡した時彼女はスタバに入れず外にいた。彼女は偶然元彼に会ってしまう。久しぶりの再会は懐かしく、彼は遅れるというのでちょっとだけ一緒に飲むことにする。再会飲みはとても盛り上がり、今日だけならいいか、と、彼女は彼に「お腹が痛くなっちゃったからなかちゃん(共通の友人)の家に泊まるね」と嘘の連絡をする。普段だったら「わかった」と返信するところだけど、なにしろ彼はプロポーズをする予定だったからどうしてもその日に会いたくて、仕事の終わりになかちゃんの家にいく。そこにいたのは結婚記念日のごちそうを用意して一人待つなかちゃんだった。なかちゃんの夫はいつになっても帰ってこない。なかちゃんは彼に「これ、一緒にやっつけて」とお願いする。

 

その日をきっかけに彼と彼女の人生は大きく変わる。結論としては彼はたくさんの「あの時、もし」を抱えながらなかちゃんと結婚式をあげるためにハワイのマイナー都市にいる。ちょっとしたタイミングのずれとか、小さな嘘とか、そういうのは日常につきものだし、突飛な話だけど妙なリアリティがあって印象に残っている。

 

どうなんだろう。大人な対応はこういうタイミングのずれとかすれ違いを加速させちゃう気がしてきたけど、追求する姿勢が何かを逃すこともあるし、難しい。国際問題とかクラシック音楽への造詣も深くない私なので『マチネの終わりに』を適切に読めているか自信はないけど、恋愛には男側から見た真実と女側から見た真実が別々に存在していて、今の私のように俯瞰して「それ違うよ!」という視点を持つことは不可能だということ、それでもその場その場でいろいろな選択をしていかなきゃいけないこと、そう考えるとうまくいっている関係とか実は奇跡、みたいな考えがぐるぐる浮かんでいる。

 

主人公二人の、即物的じゃない恋愛の感じもとても印象的だった。洋子のように外見の美しさと内面の豊かさ、知性をこんなに感じられる女性は稀有で、実際身近にいたら気後れしてしまいそう。それにしても自分と同年代の方々の話だったので、こんなに高尚な観点で相手を好きにならなきゃいけないのか、と本当に驚いたし、いろんな意味で、我が身を省みたいと思う。もう既に何がハッピーかなんて簡単にいえないストーリー展開になっているけど、二人が幸せになりますように。

朝起きたらまずコーヒー

5:45に目が覚めて、コーヒーを淹れてパンを焼いて朝ごはん。ジョン・コルトレーンとか聴きながらブログが書ける。。退院しました。

 

痛み止めの効き具合を落とさないためには、病院での投薬タイミングを守ればいいのでは?というシンプルな法則に気づき、投薬タイミングとは起床就寝食事のタイミングのことなので頑張ってあわせている。

 

病院のタイムスケジュールは、6時検温、8時朝食、12時昼食、15時シャワー、18時夕食、21時就寝という感じだった。今のところだいたい守っている。21時代に寝ると自然に6時前くらいに目が覚めることが分かった。持病のせいもあって朝は身体が動かず苦手だったけど、生活習慣って一週間で変えられるんだな、と思う。

 

中でも新鮮だったのが夕方のお風呂時間で、お風呂は寝る直前、という思い込みがくつがえされた。夜ご飯の前にお風呂をすませてしまうと食後がとてもゆったりできる。食後眠くなるくせがあって、そうするとお風呂に入るまでがとっても億劫になり、入ってしまえば気持ち良いんだけどそれまでのハードルがとても高かった。そういう葛藤がなくなる。といっても仕事が始まったらそうもいかないんだろうけど。

 

病院のタイムスケジュールは病気の治癒に合理的に組まれているはずだから、少なくとも一週間はこの調子で過ごしていこうと思う。ナースステーション周り10周の代わりに近所のお散歩(昨日あまりの暑さにびっくりした。日傘必須ですね)、出される食事じゃなく自分で作る食事、時間通りの服薬、、裁量が増えるって本当に嬉しいことで、地味な一日がかけがえのないものに思える。

 

まだ食欲と吐き気問題は解決していないので、最初の一週間は徒歩圏内だけの移動にして、来週後半あたりで電車に乗ってでかけるリハビリができればいいかな。家事に関しては、お料理と洗濯は問題なくできるけど、意外なことに掃除や片付けがまだ無理だった。中腰になったりしゃがんだり、の体勢で痛みがでがち。業務内容的にしばらく自宅療養したほうがいい、という医師の指示は正しかった。今日もお散歩に無事に行けて、平和に食事が食べられますように。

好きなものってやっぱり最強なんじゃないか

今日で退院。わくわくしてやはり5時とかに目が覚めてしまった。あと数時間で自由の身とか嬉しすぎる。

 

昨日は父母に加え姉と姪っ子まできてくれた。姪っ子は上手に書いたお手紙までくれて気持ちがとても和んだ。「学校ですごいかつやくしてるんだよ」「ごはんをにかいもさんかいもおかわりするよ」・・・かわいい❤

 

親も姉も病院をとても気に入って、こんなところに入院してみたいわー、を連発した。私がようやく退院だ!と言っても、上げ膳据え膳でいいじゃない、私だったらぎりぎりまでねばっていさせてもらうわー、でも夫に車売れとか言われちゃうわーと自虐もはさみながら。

 

今回の入院で改めて思ったけど、とにかく受け身でいるのが嫌みたいで、朝早く起きちゃってさっさとコーヒー飲んでパン食べて、ができないのとか本当—————にいらいらするし、シャワータイムにドライヤーとかその他諸々準備をお願いするのも心苦しいし、元気になってくると部屋のお掃除をしていただくのも申し訳ないし、上げ膳据え膳を満喫できないタイプみたい。今だって7時からやっているパン屋さんに行けたらな、とか考えている。

 

課題は食べ物だ。昨日の夕食も気持ち悪くてほぼ食べられなかった。ちょうどお見舞いにきていた友達は「お魚美味しそうじゃん!」と言っていたけど、なんかだめだった。しばらくこのランダムな吐き気と共生していかなくてはならない。

 

食べてなんども吐いてしまったお粥はもう当分トラウマなので無理なのと、消化用に柔らかく煮た野菜たちも難関だった。これは、と思って山芋を食べてみてすぐに吐いてしまった時の残念さと不安感といったらない。

 

代わりに食べられるのはゼリーとかプリンとかなんだけど、主食的にはなぜかまい泉のカツサンドで、こんなヘビーなものを食べていいのかな、と思ったけど恐る恐る食べてみたら3切れ完食できた。似ているものとしてランチパックのたまごも買ってあるんだけど、食べる気がしないエリアに入り込んでしまった。

 

難しく考えてしまったけど、まい泉のカツサンドはもともと私の好物で、食欲が落ちて普段「これは食べたほうがいい。栄養的に」「この味わかるのが大人」「好き嫌いするのはよくない」みたいに、理性で食べていたものを受け付けなくなり、心から美味しくて食べていたものが残っているということなのかも。病院食の中でもスクランブルエッグは食べられたりしたし。

 

私は本来ものすごく偏食な子供で、ある年齢からはそれがコンプレックスとなり必死に克服した歴史がある。いわるゆる子供の嫌いなもの、ピーマンしいたけにんじんグリンピースなどなどはもちろん、マッシュルームほうれん草ブロッコリーカリフラワーなども。それ以外にも辛いもの全般とか、米はコシヒカリ以外嫌だとか、コンビニのごはんは一口しか食べられないとか、味覚が過敏な子供だった。

 

手術によって一時的に感覚がリセットされて、子供のままの過敏な感じに戻ったのかもしれない。回復すればじきに元に戻る、と考えると、久しぶりのこの偏食感覚を楽しむくらいの感じで付き合っていくのがいいのかな、と思う。湯葉とか、お豆腐とか、アボカドとか、素麺とか、って意外と思い出せないんだけど好きだったものを丁寧に思い出して食べて回復していこうと思う。

 

ひまなので音楽の日をずっと見ていた。中居くんから目が離せなかった。Aikoよかった。きゃりーぱみゅぱみゅ最高に可愛かった。好きなものには自然に目が止まるし、昨日までは疲れて見られなかったテレビも見ることができた。母親が持ってきてくれたアパレルブランドからのDM(もうAWコレクション!)も目が洗われるように素敵だった。自宅療養中は好きなものをたくさん思い出して、自分に味あわせてみようかな。

筋腫のない世界

腹腔鏡補助下子宮筋腫核出術、というのが無事に成功してほっとしている。今は術後4日目の朝4時で、病院の朝は早いといっても早すぎるのでブログを書いてみる。

 

今回の手術をなぜかとても甘くみていて、どこを切るのかとかもよくわからずに臨んでしまった。本当は局所麻酔でいいんだけど念のための全身麻酔かな?みたいな感じ。

 

ことの重大さを知ったのは入院日に入院診療計画書を見せられた時で、術後の食事が重湯→五分粥→全粥→普通食と徐々にステップアップしていくこととか、手術中につける管の数とか、背中に麻酔の管を入れるとか、そういうのにいちいちびっくりしてしまったけど今更逃げられない。

 

スマホで夢中で手術体験記を検索し熟読した。たくさん出てきた。術後の痛み、温泉は当分厳禁、麻酔による吐き気、、けど1週間も経てば忘れてしまうくらいのつらさ、術後の体調の良さはとても素晴らしい⭐

 

手術に向けて緊張しつつ、意外とおいしい病院食をいただいて早寝して当日を迎えた。麻酔が投入されたな、と思った瞬間に「手術終わりましたよ〜」と告げられた感じ。酸素マスクをつけてベッドで病室に戻った。付き添いにきてくれた両親と話したけど何を話したか覚えていない。この日は確か看護士さんが毎時間血圧や体温の測定にきてくださったからよく眠れないはずなんだけど、麻酔と痛み止めの点滴のおかげで終始ぼうっとして気持ち良かった。

 

翌日は絶飲食が解除され、体を起こして歯ブラシができた。お茶が飲めた。回復食のお粥が食べられた。全部食べて、体を起こしましょうね、ちょっと歩いてみましょうね、と言っていたら体に異変。猛烈な吐き気がして食べたものを全部吐いてしまった。その後も繰り返し吐き気はおこる。術後2日間は吐き気との戦いで、何度か吐き気止めの点滴を入れてもらった。

 

吐き気がするからといって歩かなくていいわけではないらしく、血栓ができてしまうので病棟内を10周歩いてくださいと言われる。吐きながら歩いた。

 

病院食で吐いてしまったトラウマか、病院食をみるだけで気持ち悪くなってしまい、術後3日目に担当医に相談したら「売店で食べられそうなもの買ってきて食べていいですよ」と言ってもらえた。ものすごくほっとした。

 

丸4日間入院病棟でしか過ごしていなかったので、病院の売店に行くのはどきどきした。恐る恐るエレベーターに乗って1階にいくとそこは健康できらきらした方々で溢れていてまぶしかった。みんな歩くのがしゃきしゃきとはやい。まだ痛みもありよちよち歩きな感じで売店に向かう。脳内で食べたいサインのでていた千疋屋の桃のゼリーをみつけたのでそれと、マネケンのベルギーワッフルと、サラダせんべいを買った。柔らかい食べ物が嫌だったのかな。

 

千疋屋のゼリーは感動的においしい!となるかと思ったらそうでもなくて、おそるおそる食べているからだと思うけど食べられる、という感じだった。吐かないかどうかを気にしながら食べる食事はおいしいとかとは別物だ。この先「おいしいーーーー」ってご飯を食べる日はくるんだろうか、といちいち不安になる。

 

夕方に友達が来てくれて、お話して、久しぶりに両親以外の人と会って楽しかったし元気がでた。でもその元気そうに振る舞うのは本当にやめたほうがいいよ、と忠告された。まだろくに食べられてないんでしょ?歩くのもやっとなんでしょ?って。図星だった。優等生気質なのか、痛み止めの追加ボタンとか絶対に押せないし、看護士さんに困ったことはありませんか?と聞かれるとありせん!と即答してしまう。その場で一番いいこになろうとする癖は根深いものがある。

 

両親がマメにお見舞いにきてくれて、父親などは11-15時みたいな長時間滞在をして(寝たり本を読んだりしていた)、正直かえってこっちは疲れてしまったんだけど、退院後は実家ではなく自分の家に戻ろうと考えている。昨日あたりから猛烈に自分のベッドで寝たり、ソファで横になったり、寝てばっかりだな、、したくてしかたがない。重いものはしばらく持てないから毎日ちょこちょこ買い物をしてお腹に優しそうなご飯を作って食べたい。Wifiが恋しい。病院は快適だけど長くいる場所じゃなくて、外の世界は本当に輝いて見えることをここに書き残しておきます。今の憧れは病院外のセブンイレブンに行くことです!肝心の生理ですが、手術直後にきてしまい、術後の出血?生理?あれ?みたいなことを言っていたらあっという間に終わってしまった。これが生理ならここ数十年の鉛のような重さのお腹はなんだったの?術後の痛みなんかよりよほどつらかったよね?って、まだ術後ハイだっただけかもしれないけどあまりに存在感のなくなった生理にまだ慣れないでいる。両親が見せてもらった取った筋腫は8cmほど、拳1個分くらいのサイズ感だったそうでこんなヘビーなものを抱えてよく生きてたね、えらいね、かわいそうにね、ってなんともいえない心境になったとのこと。

 

⚪入院時にあってよかったもの

 

・ちょっといいシャンプーセット:

同僚にいただいたAesopもの。シャワータイムは至福の瞬間なので、いい香りのものを用意しておくと極上のバスタイムが楽しめる。看護士さんにも何度かほめられた香りのシャンプーは本当にありがたかった。

 

・クロックスのサンダル:

ネット上で入院神靴と書いておいてくれた方、ありがとうございます。本当にさっと履けて滑らず歩きやすく、カラフルなので意識朦朧としてる時に看護婦さんに「どの靴ですか?」と聞かれても「ピンクのです!」などと答えやすい。病室内〜病棟内で履けて便利。

 

・パジャマ:

前開きのパジャマを5着持ってきたけどちょうどよかった。①入院日、※手術日は手術着を着る ②術後1日目、③術後2日目、④術後3日目、⑤術後4日目→退院、というイメージ。ブラと靴下は使わなかった。

 

・のど飴:

手術中は喉から管を入れるので、術後は喉がいがいがする。これも体験記でみなさんがおっしゃっていたので持ってきたけど必需品。

 

・ランチバッグみたいな小さなカバン:

ちょっと買い物に行く時、病院のIDカード、お財布、携帯、飴、リップクリーム、飲み物をいれられるくらいの小さなバッグがあると便利、と最近入院した子に聞いていて用意していたら大活躍した。ベッド脇においておいてすぐに取り出せるように。

 

・『漢方小説』

大昔に読んだ本をKindleにダウンロードしてiPhoneで読んだ。とてもよかった。体調を崩した主人公が少しずつ回復する話で、入院時の気が弱っている時にぴったりだった。

 

・LINE、Twitter

とにかく活用した。SNSでいうと、Facebook, Instagramは見る気が全くしなかった。多分食べ物の写真が多く、みると気持ち悪くなってしまうから。LINEでの友達とのやりとりとTwitterは術後やれることの最上位だと思った。スマホの充電は必ず忘れないように。

 

・大きなスーツケース

パジャマとかいっぱいつめるし、本も入れるし、、、とやるならスーツケース1個での入院が一番楽だと思う。移動も簡単だし一人で入院可能。

 

⚪使わなかったもの

・たくさんの本やDVD

1週間も入院するんだし、と、なかなかいいセレクションを持ち込んだと思ったんだけど、手術前の微妙な興奮、術後の吐き気等に対応するセレクションではなかったみたい。『スウィングしなけりゃ意味がない』とか面白そうと思ったけど世界に入り込めなかった。テレビも読書もけっこう体力を使うんだな、というのが発見。母親が「こういう時は雑誌を読むのよ!」というので売店に買いに行ったら週刊誌orVERY or クロワッサンの三択で、暑い時期のお手軽家事料理特集のクロワッサンの食べ物ページを見るのはちょっとつらかったので初めてVERYを買って読んだ。基盤のある女性は美しい、を基盤がないのに買ってしまった。想定シチュエーションが自分と関係なさすぎて何の参考にもならなかったけど、ママになるとこんなにシーンごとの服装を判定されているのかと恐ろしくなったりした。

 

・MacBookAir:

使わない、と書こうと思ったけどこれはマックで書いているので一応あってよかったかも。

 

・化粧品:

迷ったけどファンデーションというか日焼け止めすら持ってこなかったのが正解。すっぴんを奨励されるし、いつ気持ち悪くなって寝込むかわからないのでメイク落としが必要なものは塗らないに限ると思った。肌の調子はよくなった。